心臓リハビリテーションとは
心臓にもリハビリテーションがあることをご存知でしょうか?
リハビリテーションは「事故に遭い骨折等の外傷を負われた方や不幸にして脳卒中などを患われ障害をお持ちになった方々が行われる訓練やマッサージ」を表す言葉として浸透しています。
リハビリテーション(rehabilitation)の語源は、re-(再び)、habilis(適した)、-ation(~にすること)から成り立っています。つまり「再び適した状態にすること」という意味です。
・突然の胸痛に見舞われ心筋梗塞の診断で緊急カテーテル治療を受けられた方
・心臓の大手術を受けられた方
・心臓のポンプ機能が低下してしまい、ちょっと動くだけで息が上がってしまう方
・何回も心不全という病名で入院しなければならない方
心臓リハビリテーションは、上記のような心臓の病気を患った方が治療を受けられた後、再び健康な状態に近づくことを目的としたリハビリテーションです。
諸外国では心臓リハビリテーションは治療の一環として確立されており、日本でもこの10年間でようやく認知されるようになってきました。
心臓病を患うと・・・
風邪をひいて三日三晩寝込んだ後に体を動かして、かなりきつかったというご経験をお持ちの方も多いと思います。
心臓病をお持ちの場合、また治療後であっても体を動かしていない場合、同様の状態が続き、余計に心臓に負担がかかってしまうことがわかりました。
そこで心臓病を患った患者さんには心臓リハビリテーションを行っていただく必要があります。
心臓リハビリテーションって、何をするの?
以前は「心臓病を患うと動いてはいけない、じっとしてないといけない」といわれていましたが、最近の研究で、適切な運動トレーニングをした方が良いと分かってきました。
しかし、適した運動の強さや時間は様々です。そこで、運動負荷試験装置を使い、患者さん一人ひとりの心臓に適した運動量を調べます。
その結果を元に、医師、理学療法士、看護師の指導・監視下にて心電図モニターを装着しながらトレーニングをしていただきます。歩いたり、自転車を漕ぐことが主になりますが、フィットネスクラブ感覚で楽しく効果的に運動していただけるプログラムもあります。